ドライヘッドマッサージのやり方(施術方法)

ドライヘッドマッサージの手技テクニックやその意味・目的・期待できる効果を紹介しています。

 

ヘッドマッサージのことをドライヘッドスパ・頭ほぐしと呼ぶ場合がありますが、どれも頭部または頭皮の筋肉および筋膜をほぐす施術になります。

「気持ちよかったは最低限」結果追求型ヘッドマッサージとは、セロトニン活性に有効な整体法や脳脊髄液の流れを促進するテクニックを使用することで自律神経、ホルモンバランスを整える施術になります。


施術前の声かけ

声かけの例

「はじめに体の流れを整えてから施術していきます。頭以外にお怪我されている箇所や 触ってはいけない箇所はないですか?」

 

深いリラックスを与え、眠れるヘッドマッサージにしたい、または、脳脊髄液の流れを促進するためには、頭部から施術するのではなく、まずは体を整えます。

頭以外に触ってはいけない部分はないか必ず確認しましょう。


1、全身の流れを整える

頭(頭皮)の筋肉は、筋膜により体とつながっています。頭皮だけをほぐすヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)は、リラクゼーションとして気持ちは良いが、症状改善にまで着目すると期待値が下がります。頭を施術する前に体を整えることがヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)の効果を引き上げるポイントになります。

 

①仙骨の反射区を刺激する 

仙骨が緩むと筋膜でつながりがある頭蓋骨が緩み、脳脊髄液の流れが促進します。足にある仙骨の反射区を刺激して骨盤(仙腸関節)が緩むように下準備をしていきます。

・足を大きくに開く(肩幅以上にする)

・手根を仙骨の反射区にあてる

・片側ずつ体重をしっかり乗せる

 

②足首と股関節の運動 

足首を大きく動かしている時に股関節が同時に動きます。股関節まわりが緩むと骨盤が緩み、頭蓋リズムが改善し、脳脊髄液の流れが促進されます。

・つま先を内側に倒す

・足の甲(つま先寄り)をしっかり押える

・つま先を外側に倒す

・大きく動かして股関節の運動をする

骨盤を緩めて頭蓋骨を緩めるため

 

③脛の横を手根圧迫

頭皮とつながりがある筋膜(スーパーフィシャルフロントライン)を緩めるために行います。

・足を肩幅ぐらいに戻す

・両手の手根で左右同時にしっかり押さえる

・脛骨を押さないように注意する

・肘を少し曲げて圧の方向は斜め内側

・全体重で押さえる ・足首~足三里まで押さえる(最低4箇所)  

 

④膝蓋骨に動きをつける

膝蓋骨の裏側の老廃物を除去し筋膜を滑らかにするため行います。

・膝蓋骨を左右同時に掴む(鷲づかみしないこと)

・外回し、内回しを最低3回ずつ動かす

 

⑤太ももを手掌圧迫

頭皮とつながりがある筋膜(スーパーフィシャルフロントライン)を緩めるために行います。頭皮だけをほぐすのではなく、身体の大きな筋膜を緩めることが良質な頭ほぐしにつながります。

・手の平の全体を使い左右同時に行う(太ももの真上)

・優しく体重を乗せる(手根部が強くならないこと)

 

⑥鼠蹊部リンパ 

鼠径リンパ節の刺激を目的としています。主にリンパ液の流れを改善するために行います。

 

 ・手の平の全体を使い左右同時に行う

・強くなり過ぎないように体重を乗せる

 

 

⑦骨盤を緩める

上前腸骨棘の内側を刺激していきます。リラクゼーションとして行うため骨を押したり、ディープフロントラインの腸骨筋への強い刺激は行いません。

・両手で左右同時に行う(素早く終わらせること)

・骨盤の骨の内側に優しく圧をかける

・骨を押さないこと

・身体のポジション、圧の方向、手首の動きがポイント リンパ液の流れを改善するため

 

⑧肩関節のストレッチ(関節包ストレッチ) 

肩こり、頭痛の原因にもなる巻肩の改善を目的としています。関節内のストレッチを行い施術後に腕の重みが軽くなるのが理想です。疲れにくい体を目指します。

・手首を持ち軽く引っ張る

・手首を引っ張ったまま、ベッドに固定する (肩・肘・手首の関節が広がった状態をキープする)

・肩関節を手の平の全体で押える

 

⑨腕から手首を手掌圧迫

首、肩、胸につながりがある筋膜のアームラインを緩めるため行います。首こり、肩こりの改善や胸の筋肉が緩むことで呼吸がしやすくなり質の良い睡眠を手に入れます。睡眠の質が高まれば、自律神経、ホルモンバランスの改善が行えます。

・手首を引っ張ったまま、手の平の全体で圧迫する (肩・肘・手首の関節が広がった状態をキープする)

・上腕部1か所

・前腕部2か所

・肘の関節は避ける 

 

⑩手、指先(爪)まで手掌圧迫

筋膜のアームラインは、指先までつながっています。また、爪への刺激は自律神経の活性のために行う健康法です。

・手首は両手を重ねて圧迫する

・手の平の全体で圧迫する

・爪(5つ)までしっかり刺激する(自律神経の活性)

・手の甲が先で手のひら側は後に行う(胸が広がりい)

 


2、デコルテ(胸のほぐしとリンパ流し)

胸の筋肉が硬いと猫背になりやすく、首肩の強い凝りや頭痛を引き起こす、ストレートネックの原因になります。また背中が丸くなることで呼吸が浅くなり自律神経系の不調が現れます。そして、横隔膜の動きがあるくなると頭蓋骨にある蝶形骨の動きも悪くなり脳脊髄液の流れが滞ります。脳脊髄液はリンパ管に老廃物を運ぶためデコルテのリンパを流す必要があります。

 

①両肩関節のストレッチ×3 

巻き肩の改善 ➡ 猫背予防 ➡ 肩こり予防 ➡ 頭重の解消、さらには上記の通り、自律神経の調整のため行います。

・手の平で行う

・左右同時に行う

 

②胸の軽摩×3 

リンパを流すことが目的です。心地がよい力加減と心地が良い速度(秒速5~10センチ)リズムよく行うことでオキシトシンの分泌が期待できます。

・4指(親指以外の指)で軽く摩る

・左右同時に行う

 

③胸を手掌圧迫

いきなり拇指で押すのではなく前段階として優しく刺激することで筋肉の緊張を緩めます。

・左右同時に4指で軽く圧迫する

※肋骨があるのでやさしく行う

※勢いをつけてドスンと乗らない

※骨粗鬆症の方には特に注意する

 

④3指で圧迫

胸筋が一番分厚く、肋骨にあたらない箇所になるため、少し強めに刺激します。上記③の締めくくりのイメージです。③が優しいのに対して④は強くするといった強弱が施術のメリハリをつけ良い印象を与えます。

・溝がある部分(筋肉の境目)を3指で少し強めに押す

・溝に指を添わせること ⑤胸骨を軽く揉捏

・親指を重ねて行う(3~5回) ・優しい圧で皮膚のみを動かす ⑥鎖骨の下を拇指圧迫 

・親指で圧迫する ・左右同時に行う

・強く押し過ぎないこと ⑦拇指圧迫 

・溝がある部分(筋肉の境目)を拇指で少し強めに押す

・溝に指を添わせること

 


3、髪を整える・枕の位置の調整・頭部リンパ流し

医療ではないリラクゼーションは、「くつろぎ」「癒し」が重要になります。頭や首、髪の毛を雑に扱うことで、お客様にストレスを与えてはいけません。ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールは、血管を萎縮させる働きがあり、血流が悪化するためマッサージ効果と相反することになります。最大限に丁寧に扱うことはグルーミング効果が得られ、オキシトシン・セロトニンの活性化につながります。

 

・矢印の方向から手を入れる(中指はなるべく盆の窪に)

・顔を左に傾ける ➡ 右の手の平を後頭部にあてる

・顔を右に傾ける ➡ 右の手の平に頭がのった状態になる

・なるべく耳をゴソゴソと触らないように注意すること

・左側の後頭部の髪を整える(後頭部のリンパ流し)

・左の手の平を後頭部にあてる

・顔を左に傾ける ➡ 右側の後頭部の髪を整える  (後頭部のリンパ流し)

・左手で頭を少し持ち上げ、右手で枕の位置を調整する (タオルも整える)

・両手でホールドをする

・顔を水平にして手をぬく(肘を張って指先を最後にぬく)

・側頭部の髪を整える(側頭部のリンパ流し)

・前頭部と頭頂部の髪を整える(前頭部と頭頂部リンパ流し)

 

グルーミング法

心地よさを重視した触れ合いでオキシトシンを分泌することができます。最大限、丁寧に行う ことが求められる。

 


4、頚部リンパ流し

胸鎖乳突筋の周りに多くのリンパ節が存在します。胸鎖乳突筋のリンパの流れが改善した時には血流も良くなっているはずです。そして、胸鎖乳突筋の真下には、代表的な副交感神経として知られている迷走神経があり、様々な不定愁訴の改善につながります。

 

・両手を添えて頭をゆっくりやさしく傾ける

・タオルの両端をもって頭から鎖骨まで被せる

・左手はタオルを固定して右手で①を軽擦する(最低3回)

・次に②を軽擦する(最低3回) ・指が鎖骨に届くまで流し込む

・反対側も行う

・鎖骨下静脈に向かって胸鎖乳突筋の上を行う

 

5、肩もみと肩井(けんせい)のツボ押し

ここに文章

 

・僧帽筋を両手の5指でつまんでほぐす

・手の平は上向きで(最低3往復)

・肩井(けんせい)のツボ押し

・手のひらは下向きで(長押し×3)

・力加減を聞くこと

 

●肩井(けんせい)… 頭痛・肩こり・歯が浮く

 

トリガーポイント

直訳すると「引き金になる点」という意味です。 トリガーポイントは、コリの部分だけが痛む のでなく関連痛といって【筋膜を通じて離れた場所にも痛みが表れる】という性質があり、様々 な不定愁訴の引き金となります。

 

6、首もみと天柱・風池・完骨のツボ押し 

【背中側から頭蓋骨まで】

・ネックレスライン(青の点線)より背中側に両手を入れる

・両手3指で起立筋を3回ずつ持ち上げる

・骨を押さないようにする

・首の素肌に触れるところからタオルを使用する

・なるべく顎がスイングするように行う

・皮膚が擦れないように気を付ける

 

【頭蓋骨までたどり着いたら】

・頭蓋骨の際のラインをポンピングする

・中指を中心に細かく丁寧に行う (強揉みの場合は人差し指で行う)

・同じポイントを最低3回ずつ体重移動でほぐしていく

・ツボに捉われず、なるべく細かく行うのが得策 (最低でも左右10カ所ずつ)

●天柱(てんちゅう)… 首肩こり・頭痛・目の疲れ

●風池(ふうち)  … 頭痛・肩こり・不眠症・目の疲れ

●完骨(かんこつ) … 頭痛・めまい・耳鳴り・不眠  

 

ツボについて

リラクゼーションにおいてのツボの考え方は、100円玉~10円玉程度の大きさで考え ます。トリガーポイントと混同しますが誤差3cmの範囲内で71%が一致するとされています。  

 

声かけの例

「痛くないですか?」 「力加減は大丈夫ですか?」 「力加減の強弱がありましたら遠慮なくお申し付けください」など

 

ポンピング法(脳内血流促進法)

脳の血流を高めることにより、脳疲労を改善し自律神経を整えることを目指しています。

 

ロッキング法(筋骨格弛緩法・セロトニン活性法)

心地が良いと感じるリズムで揺らし続けることにより、筋肉や関節(可動域)が緩むテクニックです。セロトニンが活性化するため自律神経の調整にも効果的です。

 

7、牽引 

・親指を中にグーをした状態で人差し指の半分伸ばす

・両肘をついて固定する

・お尻を引いて姿勢を低くする

・風池、完骨あたりの骨の引っかかりに指を添える

・ゆっくり2~3㎝程度引きつける (痛みが出ないようにする) 

・頭が浮くと失敗

・素手で行う

 

頸椎の牽引法

セロトニン測定の結果により、セロトニン活性が顕著に表れるテクニックです。脳の血流が高まるため脳疲労解消におすすめです。

 

8、耳回りの頭痛誘発筋

・中指1本で❶を揉捏してから枕方向にストレッチする

・3指で❷を揉捏してからリフトアップ(角孫のツボ)

・3指で❸を揉捏してからリフトアップ

・3指で➍を揉捏してからリフトアップ

・④は目尻寄りにするとリフトアップを感じやすい

・素手で行う

 

耳まわりの筋肉をほぐし、側頭骨を緩めます

 

9、側頭部の引き締め(リフトアップ・筋膜ストレッチ)

・両手4指で頭皮をとらえ引き締める(リフトアップ)

・ハチ(青の点線)まで4~5回に分けて最低1回

・強く押さないこと、引き締めをメインにする

・引き締めの方向は緑の矢印の方向

・斜めに進まないように気を付ける

・髪がジョリジョリしたら失敗

・素手で行う

 

10、頭頂部の引き締め(リフトアップ・筋膜ストレッチ) 

・人差し指は目頭のラインに合わせる

・小指はハチのラインに合わせる

・中指と薬指は等間隔にする

・両手4指で頭皮をとらえ引き締める(リフトアップ)

・生え際から枕のギリギリまで6~7回に分けて行う (途中から小指があたらなくなる)

・最後は指の向きが変わる(3指でよい) ・強く押し過ぎないこと

・髪がジョリジョリしたら失敗

・素手で行う

 

筋膜ストレッチ・筋膜リリース(筋膜はがし)

筋膜は動かさずにいると骨に癒着する性質があり、頑固なコリに変わります。頭皮の筋膜を 最大限にストレッチして筋膜リリース(筋膜はがし)を行います。

 

11、頭頂部のツボ押し(トリガーポイント)

・正中線に両手の親指を重ねて押圧する

・目頭、瞳孔、目尻、ハチのラインを順番に同時押圧する

・各ライン1回を生え際から枕に親指がつくまで行う

・指先を頭に対して垂直にあて、体重移動で押す (トリガーポイントに入りやすくなる)

・爪をあてないようにする

・強く押さない (頭頂部には筋肉がないため神経を痛める可能性がある)

・ベタ押ししないこと(首の関節に負担がかかる)

・体重移動で圧を調整する ・髪を引っ張らないこと

・指がぶれない、滑らないように押す

・左右の圧加減を同じにする

・素手で行う

 

安全で効果的なPNP法(頭頂部針圧:Parietal Needle Pressure)

指の腹ではなく指先を使い針で刺すかのように行う施術法です。少しの圧でも鋭い刺激が深部に まで届くことが特徴で前頭筋から帽状腱膜のトリガーポイントを刺激していきます。

 

12、側頭部のリフトアップ

・①の生え際ラインを両手4指でリフトアップする

・②の額中央ラインを両手4指でリフトアップする

・③の眉山ラインを両手4指でリフトアップする

・人差し指で太陽のツボを揉捏する(5回程度)

・小指が枕についたら次のラインに進む

・④の太陽ラインを両手4指でリフトアップする

・④のラインは途中で角孫のツボを通る

・すべて4指をライン上に揃えて行う

・髪がジョリジョリしたら失敗 ・素手で行う

●太陽(たいよう)…眼精疲労・頭痛

●角孫(かくそん)…頭痛・眼精疲労・耳鳴り・難聴

※スタートの位置は側頭筋を意識する

 

筋膜ストレッチ・筋膜リリース(筋膜はがし)

筋膜は動かさずにいると骨に癒着する性質があり、頑固なコリに変わります。頭皮の筋膜を 最大限にストレッチして筋膜リリース(筋膜はがし)を行います。

 

13、後頭部の揉捏と引き締め 

・顔を左に向けて、天柱のラインを揉捏&引き締め

・風池のラインを揉捏する&引き締め

・完骨のラインを揉捏する&引き締め

・スタート3分の1は強揉み可能

・首が曲がり過ぎて喉が苦しくならないようにする

・添え手の当て方に気を付ける

・髪がジョリジョリしたら失敗

・素手で行う

 

揉捏法(じゅうねつほう)

垂直に圧をかけ、圧をかけたまま、筋肉を揉みほぐし筋肉の組織を動かしていくという施術方法 です。(柔整ナビより引用)

 

次の手順14・15・16までをセットで行う

 

14、頚部リンパ流し

・両手を添えて頭をゆっくりやさしく傾ける

・タオルの両端をもって頭から鎖骨にかけて被せる

・左手はタオルを固定して右手で①を軽擦する(最低3回) ・次に②を軽擦する(最低3回) ・指が鎖骨に届くまで流し込む ・鎖骨下静脈に向かって胸鎖乳突筋の上を行う 15、首のほぐし                                        ・タオルの上から3指を揃えて行う ・回さずに押さえ付けたまま前後(進行方向)に動かす ・皮膚が突っ張らないようにする ・風池からスタート肩井を少し越えるぐらいまで行う 16、肩もみ                                           ・親指で肩全体をほぐす ・凝り具合いにあわせて何度も押す ・骨を押さないようにする 手順13~16までをセットで行う ・顔を横にするときに雑にならないようにする ・耳に触れないようにする ・反対側に移る際は、髪の寝ぐせを整える (短髪の方は寝ぐせがつきやすいので注意する) 17、側頭部の揉捏とリフトアップ                                ・両手4指で揉捏してからリフトアップ ①コメカミライン(解剖学的スタート位置) ②真ん中ライン(角孫のツボから) ③残りのライン(耳をゴソゴソしない位置) ・細かく丁寧にハチまで行う(細かいほど良い) ・髪がジョリジョリしたら失敗 ・斜めに進まないように気を付ける ・素手で行う トーマス式リフトアップ法 目尻を基準としたリフトアップ方法。最終的に目尻を外側に広げてから持ち上げることが目的 です。反対まわし(反トーマス式)で行うと目尻にシワが入ってから持ち上げることになる。 18、頭頂部の揉捏とリフトアップ                                  ・人差し指は目頭のライン、小指はハチのラインに合わせる ・中指と薬指は等間隔にする ・両手の4指で全体を同時に揉捏してからリフトアップ  (途中から小指があたらなくなる) ・枕のギリギリまで6~7回に分けて行う ・揉捏の方向は外回し ・頭皮が硬いほどまわす回数を増やす ・むくみが多いほど長めに引き締める(静止時間を増やす) ・素手で行う 19、額                               ①生え際のラインを中心から太陽まで押す(親指) ②額の中央から太陽まで押す(親指) ③眉間から太陽まで押す(人差し指、または、中指) ・太陽のツボは強く押し過ぎないこと ・指はベタ押し ●太陽(たいよう)…眼精疲労 ①頭痛神庭(しんてい)…頭痛・不眠・精神安定 ②額中(がくちゅう)…おでこのシワ・精神安定 陽白(ようはく)…眼精疲労・頭痛 ③印堂(いんどう)…不眠・眼精疲労 20、目のまわり                                       ・眼窩の上縁を押す(人差し指、または、中指) ・眼窩の下縁を押す(親指) ・眼球に触れないようにする ●攅竹(さんちく)… 眼精疲労・頭痛 ●睛明(せいめい)… 眼精疲労・頭痛・鼻づまり ●瞳子膠(どうしりょう)… 眼精疲労・目尻のシワ 21、四白のつぼ                                        ・人差し指で四白のツボを揉捏する ・大きめの円でほぐす ●四白(しはく)…眼精疲労・むくみ 瞳から真下で小鼻のまっすぐ横を結んだところの窪み 22、頬の下                                         ・中指を横向きにして頬の下を押す ・中指で下関のツボを刺激する ・下関に中指をあてたまま人差し指と薬指を揃えて リフトアップする ・リフトアップは約5秒間(スキンメモリー) ●下関(げかん)…顔面神経麻痺・耳鳴り・顎関節症 23、咬筋の揉捏&リフトアップ                                  ・3指で左右同時に揉捏する ・❶ ➡ ❷ ➡ ❸ の順に揉捏する ・中指で下関のツボを刺激する(指1本) ・下関に中指をあてたまま人差し指と薬指を揃えて リフトアップする(指3本) ・リフトアップは約5秒間(スキンメモリー) ●下関(げかん)… 顔面神経麻痺・耳鳴り・顎関節症 スキンメモリー リフトアップテクニックの一種。皮膚を最大限に引き締めた箇所で一定時間静止することにより 皮膚にその位置を記憶させる(定着させる)ことを目的としています。 24、耳                                            ・耳たぶから順につまむ(指を立てないこと) ・じわーっとつまみ、ゆっくり放す。 25、耳                                            ・親指の先で耳の穴を押し広げる ・爪が当たらないようにする 26、耳                                            ・耳たぶから順に引っ張る ・じわーっと広げ、ゆっくり戻す。 27、繰り返し(フリー)                                     ※試験では免除  ・お疲れ、またはご要望の箇所を重点的に再度施術する ・約10分間は時間を確保したい。 ▶自律神経が乱れ ➡ 牽引やツボ押しを増やす ▶筋肉疲労のみ ➡ 揉捏回数を増やす(局所集中はNG) ▶頭皮が硬い ➡ ツボ押し&大きな円で揉捏を繰り返す ▶頭皮の浮腫み ➡ 引き締める回数と静止時間を増やす 28、頭頂部のツボ押し(トリガーポイント)                                     ※試験では免除  ・手順11と同じ方法で行う ・点線のラインも行う 29、側頭部のリフトアップ(強)                                     ※試験では免除  ・手順12と同じ方法で行う ・点線のラインも行う 15、正中線の揉捏                                      ・両手の親指を重ねて正中線上をゆっくり揉捏する ・指の腹で軽くベタ押ししながら揉捏する ・首の関節が圧迫され過ぎないように気を付ける ※時間があるときは、目頭、瞳孔、目尻、ハチのライン も順番に揉捏する(左右同時に) ※頭皮が10円玉以上動くと柔らかい頭皮といえる 31、頭蓋底リリース                                          ・中指を盆の窪にセットしてから両手でホールドする ・顎を上げる ・肘を伸ばしきって上半身の体重を少し背中側にかける ・指で引っ張らない ・お尻は引かない ・口が開いたら成功 ・最低でも1分間は静止する ・ゆっくりと顎を下す・もぞもぞしないこと ※枕はずれても良い 頭蓋底リリース法 指が届かない頭蓋骨の底の面、脊髄や脳脊髄液が通る中心部分を緩めるヘッドマッサージテク ニックです。脳脊髄液の流れが良くなることからホルモンバランスが整い更年期障害、自律神 経失調症、体質改善に有効です。結果追求型ヘッドマッサージで必ず使用するテクニックです。 32、百会                                           ・百会のツボをリズムよく切打する(10秒以上) ・前頭部と頭頂部の全体を行ってもよい ・優しくたたく ➡ だんだん強く ➡ だんだん弱く 目を閉じたまま意識を回復させることが寝起きに重要 【声かけ】 ・両肩にやさしくタッチして「ゆっくり自分のペースで体を 起こしてください。」とお声がけする ・起き上がる際は背中をサポートする 33、肩もみと僧帽筋ほぐし                                    ・タオルを肩にかける ・肩をつまんでほぐす ・僧帽筋(背骨のすぐ横)を片側ずつ親指で押す   【声かけ】 「いかがでしたか?」 「眠れましたか?」 「力加減はどうでしたか?」 「くつろげましたか?」etc. 34、首のストレッチ                                       ・①左に傾けます ・②左斜め下に傾けます ・③右に傾けます ・④右斜め下傾けます ・⑤後ろに傾けます ・⑥前に倒します ・最低5秒間(理想は15~30秒間) ・2セットするとさらに効果的 「痛くないですか?」 「きつくないですか?」etc. 35、腕と胸のストレッチ                                   ・手首を高く上げてから寄せる ・肘を高く上げてから寄せる ※力加減を聞くこと ※肘を傷めないようにする ※背筋を伸ばして坐骨を立てるのがポイント 36、仕上げ                                          ・切打法(せつだほう)   ・叩打法(こうだほう) ・拍打法(はくだほう)   ・心地よい程度の力加減でリズムよく行う ・残り時間を意識しながら行う 「以上で終了となります。」   施術後 ・水分補給をしていただく ・好転反応についてなど再度お伝えする     ここまでの内容で60~90分コースが可能 ・施術を受けた感想を聞き次にいかす