サロンで使える・ディドロ効果

サロンの売上アップにおいても、効果的な心理テクニックとなるのが、今回お伝えするディドロ効果です。

人は、ある商品やサービスを購入した後に、それに関連する他の商品やサービスを購入することが増える心理的傾向があります。これをディドロ効果といいます。

イエスセットの心理と同じで、ディドロ効果にも「一貫性の法則」が関わっています。

そのため、自分が購入した商品に関連する他の商品が理にかなっていると感じると、思わず購入してしまいます。

今すぐ必要なモノなのか、深く考えることなく購入するのは、矛盾を嫌うことと同じぐらい、一貫性を好む傾向があるからです。

関連性のある施術・繋がりが大切1

サロンの場合は、一貫性があると「特化型サロン」として認知されます。

「特化する」ということは、一つの“メニュー”にこだわることではなく、一つの“テーマ”にこだわることを示し、関連性のある施術・繋がりを持つことが大切になります。

それを私たちは「繋究力（けいきゅうりょく）」と呼んでいます。

例えば、ヘッドマッサージをご利用のお客様は、頭だけが疲れているのでしょうか？

頭の疲れの原因が“肩こり”であれば「肩こり筋」として有名な僧帽筋までほぐさないといけません。

それは、背中までほぐす必要性があることを意味します。

首から肩にかけての凝りの原因筋として “肩甲挙筋”も有名です。

この筋肉は首から肩甲骨に付着しているため「肩甲骨はがし」が有効です。

こういった解剖学的な繋がりは、施術効果を高めるうえで非常に重要になります。

他にも、頭の疲れは筋肉だけの問題ではなく「セロトニン欠乏脳」としても認知されつつある脳疲労（脳過労）に対しての科学的根拠があるアプローチも必要です。

ヘッドマッサージの施術一つを例に挙げても、関連するオプションメニュー（私たちは相乗効果メニューと呼んでいます）は複数あり、体や心（脳）の繋がりを考え、施術を組み立てることが出来てこそ、一人前のセラピストになれます。

別バージョンでは売上アップの方法などもご紹介しています。ぜひご覧ください。

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作成者

ヘッドマッサージ専門家・江口征次

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会

2023/11/22