オイルがついたタオルの洗濯方法|マッサージ・エステ店の火災事故

オイルがついたタオルの洗濯方法|マッサージ・エステ店の火災事故

このページでは、マッサージ・エステ店での火災事故を防ぐために、オイルが付着したタオルの正しい洗濯方法をご紹介します。

 

マッサージやエステサロンでは、アロマオイルやマッサージクリームを使ったトリートメントが日常的に行われていますが、その際に特に注意が必要なのが使用後のタオルや衣類の取り扱いです。

 

多くのサロンでは、油汚れに強い台所用洗剤で前処理をしてから洗濯していると思いますが、それでもオイルを完全に落としきることは難しいのが実情です。

 

実際に、オイルが残ったタオルや衣類を乾燥機にかけたことが原因で自然発火し、火災につながった事例も報告されています。

 

サロン経営者や勤務セラピストの皆様には、ぜひこのページで紹介する洗濯・管理方法を日々の業務に取り入れていただき、安全で安心なサロン運営に役立ててください。


乾燥機
乾燥機

1. 洗濯前のオイル除去を徹底

  • 予洗い・漬け置き洗いを行い、オイルをできるだけ落としてから洗濯する。
  • 界面活性剤の強い洗剤や、40℃以上のお湯を併用すると油分が落ちやすい。
  • 「アロマオイル」「マッサージオイル」「食用油」など不飽和脂肪酸を多く含む油は酸化発熱しやすいため要注意。

2. 乾燥機の使い方

  • 乾燥機にかけないのが最も安全。可能であれば自然乾燥を基本とする
  • 乾燥機を使う場合は、

→ 完全に乾燥が終わるまで冷却運転をする(中途停止NG)

→少量ずつ乾燥し、過密に入れない

→メーカー取説に「オイル付着品禁止」とある場合は絶対に使用しない 

 

3. 乾燥後の管理

  • 乾燥直後のタオルを山積みにせず、広げて放熱させる
  • 密閉容器やビニール袋に入れて放置しない
  • 熱がこもる「洗濯かご」「ランドリーボックス」での長時間放置も火災原因

 

4. サロン運営上の工夫

  • 専用タオルを用途別に分ける(オイル施術専用タオル/通常施術用タオルを区別)
  • 定期的に買い替える(油分が繊維に染み込み続けると洗濯でも除去困難)
  • スタッフ全員に火災事故事例を共有し、マニュアル化する
  • 火災報知器・消火器をバックヤードに設置し、初期消火の訓練をしておく

5. 推奨されるチェックリスト例

  1. オイル使用タオルは予洗いしたか
  2. 洗濯機・乾燥機に入れる前に油染みが残っていないか
  3. 乾燥機は冷却サイクルまで運転したか
  4. 乾燥直後はタオルを広げて冷ましたか
  5. 山積み・密閉容器に入れて放置していないか
  6. 定期的にタオルを廃棄・買い替えしているか

 

以下の参考リンクにも詳しく記載されていますので、ぜひ一読ください。

実際にあったエステ・マッサージサロンの火災事例

 

マッサージ・エステサロンの火事・火災

マッサージオイルがついたタオル等が自然発火」東京消防庁

※リンク切れのため、資料ダウンロード

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マッサージオイルがついたタオル等が自然発火|東京消防庁.pdf
PDFファイル 497.9 KB
アロマオイル、火災にご注意 酸化して自然発火も