【保存版】ヘッドマッサージでリピート率を劇的に上げる方法とは?

ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)サロンにおける「リピート率の向上」は、経営の安定に直結する重要なテーマです。

 

ただ新規のお客様を集めるだけでは、持続的なサロン運営は難しいのが現実。

真に成功するサロンとは、リピートしやすいお客様との信頼関係を構築できる場所なのです。

 

本記事では、「リピートしやすいお客様の特徴」から、「記憶に残るサロンの工夫」「背中とお尻の相乗効果メニュー」、さらには「感動がリピートを生むリアルなエピソード」まで、ヘッドマッサージサロンが繁盛するための戦略を網羅的にご紹介します。

 


ヘッドマッサージでリピートしやすい人の共通点とは?

ヘッドマッサージを受けに来るすべての人が、リピーターになるとは限りません。

“ヘッドマッサージを本当に必要としている人”の共通点を見極め、ピンポイントにアプローチすることが重要です。

 

こんなお客様はリピートしやすい!

  • 慢性的な睡眠不足や頭痛に悩んでいる
  • ストレス過多で自律神経が乱れている
  • 健康意識が高く、定期的なメンテナンスを重視している

こうした方々は、施術の効果を実感しやすく、結果として自然と再来店につながり常連化やすいのです。

反対に、「暇だから来ました」「近くにあったから入ってみた」という理由では、リピート率は低くなります。

 

リピートしやすい人を集客して常連客にしていけるかがサロン経営のポイントです。

 


ヘッドマッサージの記憶を「忘れさせない」仕組みがリピートに直結

「施術後、あんなに喜んでくれていたのに、そういえば来ていないな」というお客様はどこのサロンにいるものです。

それは、お客様がリピートしない多くの理由は「不満」ではなく「忘却」だからです。

 

飲食店などでも同じです。

私自身も「美味しかったから、また来よう!」と感動経験から“もう一度来たい”と思った店はいくつかありますが、再来店せず、もう何年も過ぎていることがあります。

 

忘却のメカニズムとその対策

感動体験をしたのに、なぜ忘却してしまうのか?そして、その対策はあるのでしょうか?

 

ドイツの心理学者エビングハウスの「忘却曲線」によると、人間は1日後に74%、1ヶ月後には約80%の情報を忘れると言われています。

そして「人間は忘れる生き物」とエビングハウスは言っています。

 

私たちヘッドセラピストが、いくら上手なヘッドマッサージをしても忘れられて普通と考えましょう。

決してお客様が悪いわけではありません。

忘却を回避する対策をとらないサロン経営が悪い(努力不足)なのです。

 

特に、ヘッドマッサージを求めるお客様の多くは情報過多な日常を過ごす頭脳労働者。

マルチタスクやスマホの常用で脳は疲労し、施術の記憶も埋もれやすくなります。

 

思い出してもらう工夫で記憶が定着する

忘却回避の方法はとてもシンプルで、「忘れかけたころに思い出す」施策をするだけです。

「忘れかけたころに思い出す」ことはとても有効で、記憶が定着しやすくなることが脳科学的にも分かっています。

 

サロンにおける忘却回避の工夫(施策例)

  • 翌日のサンキューメール
  • 数日後の手書きサンキューレター
  • 施術中の会話を引用したパーソナルなメッセージ

これらのアクションは、お客様に「自分のことを覚えてくれている」「大切にされている」と感じてもらえ、リピートへとつながります。

 

米国調査でも「感謝の欠如=再来店しない」傾向が

米国のマーケティング調査によると、68%の人が「感謝されていない」「大切にされていない」と感じると再来店しないというデータもあります。

 

リピート率を上げたいなら、「また来てね」よりも「ありがとう」を伝えましょう。

サロンにお越しいただいたこと、ご縁があったことに心から感謝できるようにセラピストの心のコンディションを日々整えることも必要です。

 

リラクゼーションの癒しの業界では、いくら技術力があっても感謝の気持ちが欠如していては人気店・繁盛店にはなりにくいものです。

 


ヘッドマッサージ×背中・お尻ほぐしの相乗効果でリピート率がアップ!

ヘッドマッサージの効果をより高める相乗効果メニューを取り入れると、リピート率がアップすることが期待できます。

 

特に猫背の方は、首肩の凝りや頭痛、さらには浅い呼吸から脳への酸素供給が低下し、自律神経が乱れるケースがあります。

そこで有効なのが、「背中ほぐし」です。

 

再来店を促すには、ヘッドマッサージと相性が良い背中(体の背面)とのセットメニューが有効です。

 

「背中とお尻のほぐし」はヘッドマッサージサロンの定番メニュー

協会立ち上げ前のヘッドマッサージ講座を開始した2011年当初から、背中(腰やお尻を含む背面)をセットメニューにするべきとお伝えしてきました。

 

実際に頭ほぐし専門店atamaでも相乗効果メニューとしてボディケアを取り入れて好評だったからです。

多くのリピーターがヘッドマッサージとセットで受ける定番の人気メニューです。

 

私がヘッドマッサージ専門店をオープンしたのは2010年5月、その後2016年ごろから全国的にヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)専門店が増えました。

 

「ヘッドマッサージだけで開業できますか?」と質問を受けることがありますが、私は一貫して「背中もやるべき」とお伝えしており、スクールでも「背中(脊柱)とお尻(骨盤・仙骨)のほぐし講座」を開催しています。

 

指を痛めない技術と深いリラクゼーション

「背中(脊柱)とお尻(骨盤・仙骨)のほぐし講座」の施術には、整骨院で使われる技術を応用しています。

 

整骨院は、1日に多くの患者を施術するため指を痛めやすい環境にあります。

そのような中、指を痛めないように施術方法として採用されているテクニックがあります。

 

当スクールの「背中(脊柱)とお尻(骨盤・仙骨)のほぐし講座」は、整骨院のテクニックを採用しているため、指を痛めず、女性や年齢層が高いセラピストにも優しい内容です。

 

そして、一定のリズムで行うことで、セロトニン分泌が活性化し、深いリラクゼーション状態へ導き、ロッキング効果で筋肉・骨格(関節)を緩めていくことを目指します。

 

「お尻ほぐし」は長時間座る人に最適

長時間のデスクワークや車の運転など、座る時間が長い生活をしている方には「お尻(骨盤・仙骨)ほぐし」がおすすめです。

特にお尻の深部にある梨状筋の緊張による坐骨神経痛は、施術で大幅に改善が見込まれます。

 

そして、骨盤の真ん中にある仙骨の周辺には、副交感神経の出発点があります。

仙骨を緩めることで、副交感神経が優位になりやすく、リラックス効果や睡眠の質の向上が期待されます。

 

当スクールの「背中(脊柱)とお尻(骨盤・仙骨)のほぐし講座」では、仙骨を直接ほぐしたり、背中をほぐしながら骨盤を揺らすことで仙腸関節を緩めるテクニックを使用します。

 

なぜなら、ヘッドマッサージを好むお客様は、日常で特にストレスが強い人や交感神経が過剰に働きやすい傾向にあるからです。

そういったお客様を満足させ、リピートさせる「お尻ほぐし(骨盤・仙骨ほぐし)」は相乗効果が期待できるセットメニューとして効果的です。

 


セットメニューで「お得感」と「通う理由」を提供

背中・お尻など体の背面と頭をつなぐホリスティックな施術で、お客様に「またこのサロンに来たい」と思わせる価値のある体験を届けましょう。

より多くのお客様に体験してもうためには、セットメニュー割引によるお得感も重要です。

 

そして何より、身体の繋がりを理解していただいた上で、リンパマッサージや腸セラピー(腸もみ)、肩甲骨はがし、ハンドやフットリフレクソロジーなど、必要に応じた相乗効果メニューで対応しましょう。

 

《なぜそのメニューを受けるべきか》といった具体的な説明ができれば、サロンに通う理由にも繋がります。

 

感動がリピートを生む。ヘッドマッサージが人生を変える瞬間

ヘッドマッサージは、単なるリラクゼーションではありません。

お客様の人生に変化をもたらす力があります。

当スクールでは、「気持ちがいいのは当たり前!結果追求型ヘッドマッサージ!」を提唱しています。

 

実際にあった感動エピソード

【東京の例】お車の運転が趣味の男性

自律神経の乱れで運転できなかった方が、定期的なヘッドマッサージで回復。

ついには実家に車で帰省できるようになったと感動のエピソード。

 

【大阪の例】股関節に難がある女性

松葉杖で来店していた方が、ヘッドマッサージや相乗効果メニューを続けた結果、ついには杖を忘れるほど回復。

念願の韓国一人旅に行けると感動のエピソード。

 

他にもめまいやアトピー、眼圧の低下、むずむず脚症候群、不眠など。

こうした体験は、口コミを生み、さらなるリピーターを呼び寄せる原動力になります。

 

「お客様の目標を共有する」ことがリピートの鍵

「眠りたい」「目の疲れを取りたい」「頭を軽くしたい」「肩こりを楽にしたい」だけではなく、「良くなったら旅行に行きたい」「資格試験に集中したい」など、お客様の“目標”をヒアリングし、共有することが大切です。

 

これにより、施術者もお客様と同じ方向を向きながら施術ができ、双方のモチベーションが上がります。

再来店する理由「動機付け」を明確にして言葉で発していくことは、リピート率アップの鍵となります。

 


ヘッドマッサージのプロとして、学び続けるヘッドセラピストがリピーターを増やす

この職業に携わっていると「誰かのために学びたい」という使命感がリピート増につながると感じることがあります。

卒業生の中には、「子どもの不眠を改善したい」「親の介護の一助になれば」といった明確なミッションを持って学び続ける方がいます。

 

また、サロン独立開業する際も「ヘッドマッサージのプロとして誰かの役に立ちたい」といった想いは、施術を通してお客様に伝わり、「この人だからお願いしたい」という信頼を生みます。

 

「繁盛店スパイラル」に乗るには?

  1. リピートと感動が生まれる
  2. 売上が上がる
  3. さらなる学びと投資ができる
  4. 技術が向上し、満足度がさらに上がる
  5. またリピーターが増える

この好循環が「繁盛店スパイラル」です。

学びを止めたとき、スパイラルも止まります。

 

何度も繰り返し再投資を続けなければ、成長しないばかりか後退していく可能性もあります。

サロン経営においては衰退、閉店、廃業、倒産を招くことがあります。

 

ヘッドマッサージのプロとして、学び続けるヘッドセラピストがリピーターを増やし人気店・繁盛店を作ります。

 

リピート率アップのための見直しポイント

以下の内容は、サロン経営を成功させるためのポイントでもあります。

  • 誰をターゲットにしているか?
  • その人の悩みを解決できているか?
  • 施術後に思い出してもらう工夫はしているか?
  • 感謝の気持ちは伝えているか?
  • 感動を与える施術ができているか?

この問いにひとつずつ向き合うことで、サロンの未来は確実に変わります。

参考のためにサロン巡りをおすすめします。

 


まとめ|ヘッドマッサージで「また来たい」と思われるサロンへ

ヘッドマッサージの技術や資格を持っているだけでは、リピートされるサロンにはなりません。

必要なのは、「このサロンだからまた来たい」と思ってもらえる“理由”を丁寧に積み上げていくことです。

 

忘却されないための工夫、背中やお尻となど、相乗効果メニューの提案、感謝の伝達、そしてお客様の目標を一緒に叶えるスタンス。

 

それら一つひとつが、再来店のきっかけになります。

そして何より、ヘッドセラピスト自身が学び続ける姿勢が、お客様に信頼と安心感を与え、リピーターの土台となります。

 

リピート率の向上は、偶然ではなく“設計”するもの。

あなたのサロンが、誰かの人生を変える場所になるよう、今日からできる見直しと実践を始めていきましょう。

 

小さな改善の積み重ねが、ヘッドマッサージの人気店・繁盛店への道を切り拓きます。

 

作成日:2023/06/18

更新日:2025/04/25


この記事の執筆者

江口 征次

 

ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家

一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長

Head Life(ヘッドライフ)代表

株式会社ヘッドクリック 代表取締役

 

【店舗】

・頭ほぐし専門店atama代表

・ヘッドスパ専門店atama代表

 

【商品】

・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売

・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

 

【登録商標】

・頭ほぐし専門店atama 登録5576269

・頭ほぐし整体院 登録5977517

・骨相セラピー 登録5790990


骨盤のイラスト