人は一番最後に見聞きしたことが、最も強く印象に残りやすいという傾向があります。この心理作用を親近効果といいます。
そのためサロンでは、最後のお見送りで良い印象を与えるようにしましょう。
「お客を大切にしている」と良い印象をもっていただければ「また来たいな」ともなるのが自然な流れです。
セラピストの仕事は、技術職であるが故に、施術のクオリティーに重きを置きがちですが、お客様にとっては、お出迎えからお見送りまでが一連のサービスです。
ただし、過剰な接客と受け取られる場合も少なくないため、親しみを込めて自然体で行いましょう。
セラピスト経験が豊富であっても、時にはうまく接客できないこともあります。
肝心となる施術の相性が悪いこともあるかもしれません。
そんな時ほど、最後は心を込めて「ありがとうございました」「お気をつけて」など、その場に合った言葉を用いて、深く頭を下げてお見送りしましょう。
そうすることで、ネガティブな要素が【親近効果】により上書きされ、最後の好印象が残る可能性があります。
お客様は、料金をお支払いになっているわけですから、最後のお見送り程度で挽回できる程、サロン経営はあまいものではないかもしれません。
しかし、セラピストは最後まで誠意をもって接客するのは当然のことです。
仮に接客や施術が良くても、最後のお見送りの印象が悪い場合は、それまでのサービスが台無しになる可能性すらあります。
「第一印象が大切」という初頭効果もありましたが、「終わりよければ全てよし」という言葉もあります。
最初から最後まで気を抜かずに取り組みましょう。
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作成者
スクールの出張先で時々、マッサージ屋さんを利用しますが、変に愛想だけ良くて技術が全然な人に出会うと、解剖学から教えてあげたくなります。
そんな私も年々、老いのせいか、接客後に「あの時こうしておけばよかった」「丁度良いアドバイスがあったのに言い忘れた」などが度々起こります。
いくら経験や実績があっても、いつも気を引き締めておかないといけないですね。
一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
2023/11/20